「子どもを大自然の中で育てたい!」「子育て移住したい!」という人は多いのではないでしょうか?信州・長野へのIターンを考える人の中には、子育てを中心に考えて移住を決める人もたくさんいます。そんな、プレ移住組の子育て家庭にぜひ知っていて欲しい予備知識が、信州の「やまほいく」。森をフィールドとした「野外保育」や「自然保育」を実践する園を県が認定しています。
「森のようちえん」などを発端とした信州型自然保育認定制度
もともと、北欧などで始まったとされる野外保育は、日本では「森のようちえん」などと呼ばれて広まりました。
保育園と言えば、園舎があって園庭があって、というのが一般的です。たまに近くの公園などにお散歩行き、どんぐりやまつぼっくりを拾うことはあっても、日々森へ出掛けるという園はそれほど多くはないでしょう。野外保育は保護者などによる自主保育という形で行われる園も多いようですが、「信州型自然保育認定制度」では数々のガイドラインが制定され、一定レベルの保育が必要とされます。野外保育に重点を置いた「特化型」と、自然の中での活動を一定時間もうける「普及型」の2つの認定があります。
「信州やまほいくの郷」というホームページで、自然保育・野外保育が受けられる施設や団体を紹介しています。
安曇野市・大町市にも認定施設がたくさんあります。認定外でも、野外保育に取り組む園は多いです。
大町市の野外保育
わっこひろば「宙(そら)」
信州やまほいく認定園(普及型)・認可外保育所
大町市のわりと市街地にある認可外保育所。若一王子神社のすぐ脇にあります。一般の民家のようなところですが外遊びをたくさん取り入れてます。
https://www.facebook.com/わっこひろば「宙」
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野外保育 風の森
認可外保育所
保護者による自主保育の園として始まり、まだ「やまほいく」には認定されていませんが、ほんとうにほぼ丸一日を屋外で過ごす園です。雨でも雪でもほとんど野外。かまどでの調理やパン生地をこねるなどの活動もします。一応、雨露がしのげる「ゲル」があります。
通常、未就園児親子を対象とした「お散歩会まつぼっくり」に参加してから入園するようです。
現代の子どもたちには、自然体験を主に「体験する」という経験がとても少ないまま大きくなります。森や土のにおい、雪や雨の冷たさ、火の危険、風の心地よさ、生き物の生きる力…いろいろな自然や生活の中での体験を通して、たくましく成長して欲しいものです。